火に油を注ぐやつ。

話題のM-1グランプリについて。私の周りではどちらかというと悪い意味で話題。声優さんがM-1に出る件についてだ。

 

M-1は芸歴15年以下であれば誰でも参加出来る、言ってしまえば門の広い大会である。プロやアマチュア問わず参加出来るため、学生の方も出てたりするよね。自分たちが思う「漫才」であれば、舞台の上でネタを披露できる夢のような機会。参加したいと思った方も多いだろうね。

今年も冬の決勝に向けて予選が始まろうとしているが、そんな中Twitterのトレンドに躍り出たのが声優さんがM-1グランプリに出場するというもの。過去にはBロードキャストのB野さんがFチキ先輩とコンビを組むという世界観が摩訶不思議な事件が起きたりしていたし、最初にも言った通りM-1は門が広いためキチンと手順を踏んでエントリーすれば職種は問わないのだろう。そう。出場すること自体に文句は言えない。言えるとすれば、出場する本人の気持ちと、その人を応援する周りの人の態度にである。

もちろん、見境なく文句を付けたいわけじゃない。どういう経緯で出場することになったのか知らないからあまり言えないが、本職の芸人さんたちが人生を3分、4分、あるいはもっと短い時間に賭けていることを知った上で覚悟を持ってエントリーしたのならば何も言えない。あとは「おもしろい」コンビが上がるのだ。そして周りも純粋に本人たちを応援してくれれば、予選が進むにつれて気にはならなくなるはず。でも、耐えられないのは「遊び」でM-1に関わることだ。

ついさっきも書いたが、芸人さんたちはそのわずかな時間に人生を賭けている。ネタ中のあの一言が、仕草が、声の大きさが、滑舌が、目線が、表情が、何もかもが人生を左右してしまうのだ。大袈裟ではない。自分たちが見せたい「漫才」を、確かに届けるために戦っている。そこに入るということがどれだけ重いものか。それは出る方も見る方も分かってて欲しい。

 

M-1は誰かに頼まれて出るものでは無いと思っている。あくまでも本人が「出たい」と思ったかどうか。だからこそ、それなりの覚悟を持って欲しいと思ってしまう。まぁエントリーしたのは事実だし、大事なのはここから。

はっきり言って声優さん本人について心配なことは一切ない。本職ではないとはいえ、れっきとしたプロとして仕事をされている方である。生半可な気持ちで挑まないであろうとは信じている。心配なのは周り。何人か言ってらしたけど、目当ての人だけ見て途中で帰る、なんてことはしないでほしい。出てきた時に必要以上に歓声をあげないで欲しい。好きな人に対して盲目になるのが人間。だからこそ、よく考えて行動して欲しいものだ。

 

全ての出場者、応援者が心から楽しめる大会であって欲しい。

 

 

 

 

 

 

アニメ好きとしては頑張って欲しいと思うのも事実であるが(声優さんのファンだとかオタクだとかは恐れ多くも言えない)、舞台は「M-1グランプリ」。少しそっちに傾いた意見を書きました。かなり痛い文になった…芸人さんには見せれない…。

 

ちなみにタイトルの「火に油を注ぐやつ。」は私のことですてへぺろ